福岡に転勤するなら子育て支援を利用して!ワンオペでも大丈夫
転勤で福岡の伊崎・福浜に2017年まで住んでいました。親戚、友達のいない福岡で主人は出張続き。出産後のワンオペ育児を乗り切れたのは福岡の魅力(子育て支援・人情・食文化)でした。福岡に転勤したなら特に子育て支援、ぜひ利用して下さいね。
我が家の最初の赴任先は福岡県。
・主人は2005年から12年間
・私は結婚~妊娠出産をした2009年から8年間
・子どもは2010年から7年間
暮らすこととなりました。
目次
福岡市 子育て支援の充実
福岡市は子育てに関する公的なサポートが徹底しています。転勤で初めての出産を迎えたら不安でいっぱいかもしれません。育児サポートは困ったときこそ積極的に利用して下さい。ワンオペ育児に対応できる制度もあることを知って下さい^_^
子ども医療費助成
通院・・・3歳未満:無,3歳以上小学校就学前:600円/月,小学生:1,200円/月
※いずれも薬代は無料
ファミリー・サポート
◆運営:福岡市社会福祉協議会(ファミリー・サポート・センター事務局)
◆ファミリー・サポートとは?
「子育てを応援して欲しい人(依頼会員)」と「子育てを応援したい人(援助会員)」が地域の中で育児の相互援助を行う会員組織
会員には「依頼会員」と「援助会員」「両方会員」があり、いずれも福岡市に住んでいて決められた時間数の講習を受講すれば会員になれる
◆内容
仕事の都合で保育園の送り迎えや小学校の学童後のお迎えに行けない時や、上の子の授業参観に行くのに下の子を見ていて欲しい、講習会に参加したいけど子どもを連れて行けない時、気分転換に美容院へ一人で行きたい、スポーツジムに行きたいなどどんな理由でも利用が出来る。
◆利用の流れ
1.依頼会員がセンター支部へ依頼をする。
2.アドバイザーが依頼内容や希望に合わせ援助会員を探し、了解を得た援助会員を紹介してくれる
3.依頼会員は、援助会員へ電話連絡をし、事前打ち合わせ日時を決める
4.依頼会員は、記入した申請書を持参し実際に預ける子どもと共に提供会員の自宅にて事前打ち合わせをする。
※この時、子どもの性格や特性、お願いすることなどお互いの不安要素がなくなるよう細かく打ち合わせをします。
5.依頼会員は、事前打ち合わせ結果をアドバイザーへ報告する
6.アドバイザーから援助会員へ正式に依頼をしてくれる
7.提供会員は依頼内容に沿った援助活動を行い、援助活動報告書を作成する。
8.活動終了後、依頼会員は決められた報酬を援助会員に支払い、援助活動報告書を受け取る。
9.提供会員は、月ごとに援助活動実績カードをアドバイザーへ提出する
◆料金
祝日除く、月~土曜日 7:00~19:00 1時間600円 延長15分後と150円
上記以外の時間,日曜祝日 1時間800円 延長15分後と200円
送り迎えを行う場合 上記報酬のほか1回につき100円
※その他詳しくは、福岡市社会福祉協議会福岡ファミリー・サポート・センターホームページでご確認ください。
その他、会員どうしの交流会やお試しの預かりっこというものもあります。実際に私も子どもが1歳~2歳の頃にまず、預かりっこに参加して2時間ほど預けました。その時はその間に久しぶりに一人でマッサージへ行かせていただき心も身体もリフレッシュさせていただきました。
自分の子を初めて他人に預けることもあり、かなりいろいろと緊張しましたが、意外と子どもも泣かずに遊んでくれ、迎えに行ったときには援助会員さんの背中におんぶされてスヤスヤと昼寝をしていました。
その後は、「親育ちセミナー」に参加するため、実際のサポートを5回ほど依頼しました。お試しの時とは違う援助会員さんでしたが、5回とも同じ方にお願いしました。その5回は、子どもの月齢が少し上がっていろいろとわかるようになり、人見知りもあったので5回ともギャン泣きされてしまいました。それを見て私も後ろ髪を引かれる思いで不安でしたが、援助会員の方は冷静に穏やかに子どもに合わせた対応をしてくださり安全に預かっていただきました。
報告書には、少しずつ子どもが慣れていく様子も細かく記入していただき、それを見て励まされ子どもの成長も実感できました。援助会員の方は、お一人は目と鼻の先のご近所の方、もうお一人は隣の町内の方で後に保育園も一緒になりました。本当にご近所のしかも同じく子育て真最中のママさんでしたので信頼できました。
ファミリー・サポートを利用しなくなったあとも近所であっては一緒に遊んだり、保育園で合った時には子育ての相談に乗ってもらったりと本当に助けていただきました。
最初は勇気がいるかもしれませんが、ぜひ活用されるとよいと思います。
地域コミュニティ活動
住んでいた福浜には、福浜小学校の隣に福浜公民館がありました。そこでは、いろいろなサークル活動や子育て支援活動が行われていました。活動内容には以下の3つがあります。
子育て広場 わらべ
日時:毎月第2、第4土曜日 10:00~12:00
対象者:未就学児とその保護者
内容: お人形ややわらかい大小のボール、積み木やおままごとセット、パズルやミニカーなどいろいろなおもちゃがあり、自由に遊ぶことができます。時間内は、ボランティアのシニア世代の方がいつも2,3人来てくださり、準備片付けから、子どもと一緒に遊んだり、見守り、保護者の育児相談的にいろいろと子育ての経験をお話ししたりしてくださっていました。
時々近くの保育園の先生がビック絵本やエプロンシアターなどをしに来てくれました。
育児サークル「ぷくぷくクラブ」
日時:第1、第3火曜日10:30~12:30
対象者:0歳から未就学児とその保護者
活動内容:季節に合わせた行事の工作、体操、お雛様会やクリスマス会、運動会など行事、交流など
ふくふく文庫
日時:毎週土曜日 13:00~17:00
内容:年会費1世帯300円で一人3冊まで2週間本が借りられます。月に1回お話会もあります
我が家では、子どもが1歳半頃に始めて子育て広場へ行きました。すると、うちの子と同じくらいの月齢の子を連れた親子が6,7組くらい来ていました。家にはないおもちゃに目をキラキラさせながら、お友達と楽しく遊んでいる子どもの姿を思い出します。そこで、徐々に親子共々お友達ができ、育児サークルにも入会することになりました。
我が家は一人っ子なので、お友達と遊ぶことで譲り合いやケンカの仕方、仲直りの仕方など社会性を学ばせることができました。
子育て広場もサークルも情報交換の場にもなり、保育園情報を得てその後お友達と一緒に無事保育園にも入れ、私も、ここからお友達がたくさんできコミュニティが広がっていきました。そのときの友達が今では一生付き合える親友、大切な仲間になっています。
福岡市中央区福浜の学童
福岡市が運営する「留守家庭子ども会」というものがあります。小学校の敷地内に設置され、一定の条件を満たしていれば入会できます。
入会要件
(1)福岡市に住んでいて、小学校へ通っている児童
(2)保護者、同居する人全員が就労によって昼間常に不在の状態が1ヶ月15日以上かつ6ヶ月継続的している、
または、妊娠中または出産後(出産月前後2ヶ月)のため、下校後や学校休業日(土曜日や春・夏・冬休みなどの長期休み)に家庭で適切な保護が受けられない児童
利用区分
<利用区分>
(1)基本時間帯 平日・夏休みなど 午後5時まで
(2) (1)と1時間延長時間帯 平日・夏休みなど 午後6時まで
(3) (1)と2時間延長時間帯 平日・夏休みなど 午後7時まで
(4) (1)と土曜日 平日・夏休みなど 午後5時までと土曜日の午前8時から午後6時まで
(5) (1)と土曜日 平日・夏休みなど 午後6時までと土曜日の午前8時から午後6時まで
(6) (1)と土曜日 平日・夏休みなど 午後7時までと土曜日の午前8時から午後6時まで
利用料金
(1)月額3,000円
(2)月額4,000円
(3)月額5,000円
(4)月額5,000円
(5)月額6,000円
(6)月額7,000円
さらに詳しく知りたい方は、福岡市のホームページの「子育て・教育」→「教育」→「市立小・中学校」→「小学校の留守家庭こども会」のページを参照してください。
私は、週3から4日8:30~15:00までのパートをしていたので子供が入学したと同時に学童に預けていました。保護者のほとんどが働いていたため、低学年は特に学童へ預ける人が多くいました。
放課後も仲のよいお友達と長い時間一緒に過ごせるためにうちの子は学童が大好きで、喜んで行っていました。宿題をする時間や外で遊ぶ時間、おやつの時間、自由時間などの流れや過ごしかたのルールなども決められていて指導の先生の下、楽しく過ごしていました。
先生といっても、学校の教員とは違って市で採用された指導員の方でした。指導員の方々は男性も女性もいて、男性は20~30代くらい、女性は40~50代で子ども達にとってはお兄さん、お母さんといった存在だったようです。指導員は、
「保護者が家庭でも忙しくなかなか子どもをかまってあげられなかったり、学校では先生に厳しく指導されストレスがたまっている子も多いので、学童では発散できる場にしてあげたい。」
といつも温かく見守りつつ、時に厳しく、愛情を持って指導してくださっていました。
指導員の方が宿題も見てくれ、宿題を一通りやって帰ってきてくれたことは、とても助かりました。子育てで悩みがあり相談すれば、親身に話を聞き、先輩ママとしてご自分の子育て時の経験を元にアドバイスを下さり、子どもとの関わりの中でフォローいただき親子で助けていただきました。
民間の学童もありましたが、利用している人はほとんどいなかったです。
ワンオペ育児で限界が来る前に助けられた県民性と地域
福岡の魅力は、なんといっても人情味があって心が温かいところです。皆人がいい、親切なんです。住んでいた福浜は、人権スローガンにも「福浜は大きな家族」と掲げられるように、学区が狭いこともありみんなが知り合いのようなアットホームな地域でした。
高齢者が多いこともあり、お互いが支えあう古き良き時代の面影がありました。また、県民性なのでしょうか?人懐っこく、親切、お世話好きな方が多く、子どもと散歩していれば、
「お母さん!子どもの手ば、ちゃんとつながんといけんよ」
「子どもは国の宝やけんしっかり育てんしゃい」
と叱咤激励や「かわいいね、いくつ?」など子どもに声をかけてくださることがよくありました。
お店で買い物をしていれば、
「お姉ちゃん、これはおいしいと?」
「この商品は、どこにあるかいね?」
と商品を聞かれることもしょっちゅうでした。でも、決して嫌な感じではなく、親戚のおばあちゃんやおばちゃんがたくさんいるような安心感がありました。
いろいろおすそ分けをしてくれたり、よい病院を教えてくれたりと大変お世話になりました。
「なんしとーと?」「よかばい」「よかよか」など博多弁もやわらかくて私は大好きです。
公園が多い
我が家が住んでいた伊崎、福浜地区は、小さな公園が各箇所にたくさんありました。うちの子は外遊びが大好きで、保育園へ入園させるまでは、朝から夕方まで公園という公園をほぼ毎日はしごしていました。特によく遊んだ公園は、福浜の団地の真ん中にある福浜公園です。
少し小高い丘があり芝生になっています。遊具は滑り台、ブランコ、砂場などがあり、乳幼児から小学生までみんなで遊べます。週末予定がないときは、お友達を誘ってレジャーシート、おやつやお弁当を持ちよって朝から夕方まで子どもたちを遊ばせ、ママたちはおしゃべりに花をさかせました。
木と木にハンモックを下げて揺られ癒されたり、自由にのびのびと遊べるところが最大の魅力です。また、歩いて20から30分以内、自転車で15分ほどのところには「西公園」や「大濠公園」という大きな公園がありました。
西公園
西公園は、小高い山になっていて急な坂や階段を登っていかなくてはなりませんが、よい運動になります。公園内は国が指定する自然森林保管区域に指定されているため、木々が自然のまま残されており、緑豊かです。面積も広く、光雲神社や茶屋、遊具が設置された公園などもありました。春にはお花見が楽しめます。
大濠公園
大濠公園には、池があり、カモメやカモ、時には白鳥などの渡り鳥が訪れます。亀やコイなどもいて、売店で1袋100円の餌をあげることができます。池には、有料でスワンボートや手漕ぎボート、あめんぼボートもあります。池の周囲は約2kmの舗装された道になっていて、ランニングやウォーキング、サイクリングができます。
目的によって使う場所を区別してあるため、それぞれ安全に楽しめます。子どもの自転車の練習にも最適です。
公園も2箇所あって、乳幼児向けの公園とそれ以上の大きな子向けの公園とに分けられています。遊具も年齢に合わせたものが設置されているため、安全にのびのびと子どもたちを遊ばせられます。日陰もあるので、我が家ではまだ歩けない頃からワンタッチ式のテントを持参し、ミルクやお弁当をもってよくお友達とピクニックに行きました。
その他にも、居住地から歩いて15分くらいの場所に浜辺があり、砂場セットを持ってよく遊びに行きました。海水浴はできませんが、時期にはアサリを見つけたり、水面を飛ぶ魚をみつけたり、足元だけ水につかって涼んだりしました。福浜の海には大人も心を癒されました。
大人も子どももお金をかけずに身体を動かせる場所があり、緑や海など自然がある環境は精神衛生上とても重要なことと思います。
福岡の食文化といえば魚&ラーメンetc!おすすめグルメ!
意外と知られていないのですが、海の幸が豊富。安くておいしいものがたくさん!
「おさかな夕一」では魚の幸が安い!おいしい!たくさん!
福浜団地から徒歩10分ほどの福岡市中央区福浜1丁目の伊崎漁港では、毎週土曜日14:55から
「おさかな夕一」
が行われています。
地元の漁師さんたちによる直売で、例えばタコが丸々1匹150円、真鯛1匹800円など季節ごとに旬の新鮮な魚介類が破格値でゲットできちゃいます。
その他、玄界灘、博多湾で獲れた新鮮な魚がどのスーパーでも飲食店でも食べられ、お値段も安い!とくに九州は、カワハギ、カンパチ、スズキ、平目、カレイ、イサキ、鯛など白身の魚が豊富です。見たことのないようなお魚が並ぶこともあり、お魚屋さんはまるで図鑑のようでした。
お魚が苦手だった私は、福岡へ行って魚のおいしさを知り今では大好きです。福岡転勤の際は、ぜひ福岡でしか食べられない“ゴマさば”や“呼子のイカ”の活造りを甘めの刺身しょうゆで一度味わってみてください。
福岡のソウルフード“とんこつラーメン”
ラーメン屋さんは、「一風堂」や「一蘭」など関東でも名の知れたお店はもちろんのこと、屋台から始まったお店や漁師さんが漁の後冷え切った身体を温めるために食べ始めた長浜ラーメンなど地元に根付いたお店などがひしめき合っています。
福岡は、街がきゅっと中心に凝縮されているため、どのお店も住んでいた場所(伊崎、福浜)からバスと徒歩あるいは自転車で行けました。1杯450円から650円、790円と店によって値段はまちまちですが安いです。細麺で量も少なめなので、替え玉方式があり、替え玉は1玉50円~100円位です。替え玉をしても1000円で十分におなかいっぱい食べられます。我が家も豚骨ラーメンが大好きで、週末は決まってラーメンを食べ歩くのが楽しみでした。
もちろん、家で食べるインスタントラーメンの「うまかっちゃん」や「棒ラーメン」も本格的でおいしかったです。
その他にも、もつ鍋や水炊きなどおいしいものがたくさんあります。そしてとにかく安いです!「食」って毎日のことなのでとても重要な要素です。おいしくて安い福岡は最高です。
中央区伊崎で夫婦2人!単身赴任からの結婚
我が家の場合、3年で本社のある神奈川県に戻る予定だったため、主人が単身赴任で先に福岡へ行き、1年間会社の寮に住んでいました。その後、寮が閉鎖になったため主人は会社近くの公団に移りました。主人は、就職してすぐに知らない土地での一人暮らしだったため、仕事にも土地にも慣れず苦労することも多かったようです。その間は遠距離だったのですが、毎日テレビ電話で話を聞き、励ましどうにか命をつないでいる感じでした。
しかし3年経っても戻れる見込みがないため、私も遅れて福岡市へ移り住むこととなりました。引越し先の住居は、主人が先に住んでいて土地勘があったため、全て主人が決めてくれました。そのことは、知らない土地へ後から行く私としては非常にありがたかったです。私は、好奇心旺盛で何でも興味関心があり、
「大好きな人と一緒にいられればどんなところでも大丈夫!」
とワクワクしながら福岡へと移ったのを覚えています。
いざ生活が始まっても新婚生活ということもあり、全て新鮮で、旅行にでも来ているかのような感覚さえありました。
引っ越してすぐは、転入届などの手続きをするために区役所へ行ったり、必要なものをスーパーや100円ショップなどの雑貨店へ買出しに行ったりするうちに自宅周辺の必要なお店や公共機関などの場所はわかるようになりました。徐々に生活にも慣れ、順調に思えたのですが……。
予期せぬ妊娠・出産で波乱の幕開けです。
4月 福岡での新婚生活がスタート
生活に慣れつつ8月の結婚式に向け結婚式の準備スタート
6月 妊娠発覚!(妊娠2ヶ月)
つわりを感じ始め徐々に体調が悪くなる
8月 結婚式
2010年2月 第一子誕生(里帰り出産)
5月 3人での生活スタート
8月 広い部屋へ引越し
二人とも実家は関東のため、結婚式は関東で行うことにしていました。元気な身体なら楽しみでしかない打ち合わせも、つわりで具合が悪い中、一人で飛行機に乗って電車を乗り継ぎ会場まで行き、打ち合わせをこなしまた帰るというのは正直辛かったです。
無事に結婚式を挙げた後も、福岡へ戻ってからの生活は予期せぬことばかり……。
夫は、何週間か置きに関東への出張が続き、当初私はまだ友達もおらず、一人残されるのがとても寂しく心細かったです。子供が産まれてからも夫の仕事は相変わらずで、慣れない子育てを全て一人でこなさなければなりませんでした。
2週間の出張が1ヶ月に伸び、3ヶ月に伸びることもあり、乳飲み子を抱えて身よりもない土地にポツンと残される私は、未亡人にでもなったような気持ちで絶望的な感覚さえありました。
見兼ねた実家の両親が代わる代わる定期的に子育て支援に来てくれたり、夫の実家へ居候させてもらったり。夫は、家族のために働き無理が重なり心療内科へ罹ることもありました。
私も今で言う「ワンオペ」状態で余裕がなくなり、コミュニケーションがとれず自分だけで抱え込み、夫婦仲が悪くなることもありました。でも今思えば、お互い想いは一緒で、家庭のためにがんばりすぎていたのだと思います。
お互い、覚悟を持って福岡へ来たつもりでしたが、覚悟が足りなかったのかもしれません。逆に、覚悟をしすぎていたら来られなかったかもしれませんが。(苦笑)
夫も私も縁もゆかりもない土地での暮らし、予期せぬ環境の変化などで始めは不安と緊張の連続でした。しかし、その不安や緊張を徐々に解いてくれたのは紛れもなく、福岡県の魅力でした。
住居を選ぶ際の条件
1,2人で暮らせる間取り(2DK以上)
2,家賃はできるだけ安く
3,バス停が徒歩5分以内
4,バス通勤30分以内
5,交通の便がよいところ
6,治安がよいところ
中央区伊崎で実際に選んだ物件
1,間取り2DK(45.75㎡)
2,家賃6万5千円
3,最寄りの伊崎バス停まで徒歩3分
4,通勤時間バスで15分
5,市街地までバスで10分
6,夜間も電灯がつき、明るく安心できるところ
福岡県福岡市中央区伊崎の賃貸マンション(2階建、全4世帯)に決めました。
ここは2階建ての2階で階段だったため、妊娠中と子どもが生まれてからの数ヶ月間は、ベビーカーで寝た子を起こさないようにそのまま持って上がるのが一苦労でした。
また、まつざき小児科が建物の真後ろにあったため、生まれたばかりの子どもの具合が悪くなったときや自分の具合が悪くなったときは、すぐに病院へ行けたのは非常に心強かったです。一方で、開院中はしょっちゅう子どもの泣き声が聞こえてきて、特に悪阻で具合が悪いときや出産後の育児で十分に睡眠が取れていないときなどは精神的にやられました。
このマンションは、二人で住むには十分の広さでしたが、子どもが生まれてからは手狭に感じ、約1年でもう少し広い住居を探すことにしました。後にわかったことですが、私たちは手狭と思って引っ越しましたが、同じマンションに居住されていた方の中には、我が家と同じ3人家族でうまく快適に住まわれている方もいらっしゃいました。
住まい心地や感覚は人それぞれだなということを学びました。
転勤先の福岡で出産!夫婦と子1人になって中央区福浜にある公団へ
次に住んだ場所は、伊崎の隣の町内の福岡県福岡市中央区福浜にある公団(10階建約100世帯)でした。
中央区福浜で選んだ賃貸物件
1,間取り2LDK(65㎡)
2,家賃7万8千円
3,最寄りの福浜バス停まで徒歩1分、福浜2丁目バス停まで徒歩3分
4,通勤時間バスで10分
5,市街地までバスで15分
6,夜間も電灯がつき、明るく安心できるところ
上に加え、「エレベーターがついていること」「建物の1階にスーパーと郵便局が隣接されていること」そして「小学校が目の前」だったことが決め手となりました。
福岡県福岡市中央区伊崎&中央区福浜の引越しに関して
最初の伊崎のアパートへの引越しは、主人は単身の自分の物のみ引越し業者へお願いしました。大きな荷物は、テレビと冷蔵庫と洗濯機くらいだったため単身パックでお値段もそんなに高くなかったと思います。私の荷物は、衣類ぐらいだったために収納ケースごと宅配便で送っただけで済みました。
次の伊崎から福浜への引越しでは、生後半年の子どもを抱えての引越しだったため荷造りも荷解きも全てお任せパックでお願いしました。
インターネットで値段や評判を調べ「アリさんマークの引越し社」へ依頼しました。荷物の下見、見積もり、値段の交渉、当日の作業、片付けまでとても親切で熱心に、丁寧に対応してくださいました。担当の方にもよるのかもしれませんが、嫌な感じは一切なかったです。
当日は、男性2名、女性2名の4名で、9:00から16:00くらいまでかかったような記憶があります。
たった何百メートル隣の町内へ引っ越すのに、10万円もかかってしまったのは痛い出費でした。しかし、お金をかけてでもお任せパックにしたのは正解!
引越し時期も物件が空いたタイミングになってしまったため、8月10日の真夏になってしまいました。さらにその年は記録的な猛暑に見舞われ、最高気温35度になる中の引越しは本当に死にそうになりました。
真夏のほうが引越し業者は空いていたし、若干割り引いてもらえたのはよかったですが、できれば真夏の引越しは避けることをお勧めします。
夫婦2人から出産を迎えて居住物件変更
福岡で家族が増えたので、伊崎から福浜へと引越しました。状況に応じて居住物件を検討してよかったことが3つあります。
1、階下に居住者がいなかったこと
子どもが歩き出し、成長するに連れ、走り回ったり足音が大きくなったりしました。しかし1階が店舗と倉庫、集会所になっていたため居住者がおらず、ストレスフリーで快適に暮らすことができました。必要以上に神経をすり減らすことがなく過ごせた事は、子育てをする上で非常にありがたかったです。
2、子育て世帯がいたこと
公団の住居者には、少ないながらも子育て世帯がいたので仲良くなることができました。また、敷地内に公園があり、そこで遊ばせていれば必ずお友達に会うことができました。毎日顔を合わせるうちに子も親も仲良くなり、情報交換や悩み相談、一緒にお出かけや預かり合いも出来るほど信頼関係を築くことができました。そこからコミュニティーが広がっていきました。
3、隣接にスーパーがあったこと
スーパーのハイマートは、1階にあり、9:30から21:00まで開店していたので、我が家の冷蔵庫と言っても過言ではないほど買い忘れた物などをよく買いに行っていました。お風呂に入ったあとでもパジャマで行けてしまいますし、自分が寝込んだ時も、子供にお買い物を頼めて非常に助かりました。そこまで大きな店舗ではありませんでしたが、肉・魚・野菜・乳製品などの生鮮食品から、お菓子、米、お花、園芸用の土、文房具、赤ちゃん用のオムツ、介護用オムツ、ペット用品など種類は少ないですが必要なものは一通りそろっていました。
福浜小学校は小規模校
小学校は福浜小学校で、自宅の目の前だったことがよかったです。通学時間は徒歩3分と非常に近く、通学する様子や授業の様子、声までもが自宅の玄関先から見える、聞こえるほどで、子供は通学も楽でした。ちなみに中学校も徒歩5分の位置にあります。
福浜という地域は、団地が多く、昭和40年代頃は子どもが非常に多くいたようです。2020年に向かう現在は、子どもの数が減り、各学年1クラスないしは2クラスの全校生徒約200人と小規模校になっています。
小規模校のいいところは、先生方も児童も1年生から6年生まで縦割りでの関わりも多く、お互いに顔と名前を覚ることができるところです。とてもアットホームで温かい雰囲気の学校でした。校庭も広々と使えるため、子どもたちものびのびとしていました。
何か気になることがあって先生に相談すると親身になって相談に乗り、子どもへも親へも迅速に的確に対応してくださいました。小規模校のデメリットとしては、1クラスであるがゆえに逃げ場がないことです。
何もなければいいのですが、何かトラブルがあってもクラス替えがなく6年間同じクラスメイトと付き合わなければならないのはきついかもしれません。
また、私立校に関しては、私の周りには通っていた人はほとんどいなかったです。一番近いところでは、徒歩で通える範囲に福岡教育大学付属小中学校、バスで通える範囲に西南学院小中学校がありました。我が家も私立に通わせるという選択がなかったために詳しいことがわからず申し訳ありません。
福岡市中央区伊崎&福浜に住む転勤族の皆様
今のご時世、インターネットで検索すれば、どんな情報も得られる時代です。そこには、嘘も真も甘い罠も潜んでいます。我が家も住む際には、居住地域の評判始め、いろいろな情報を参考にしています。でも、どの情報も鵜呑みにしてはいけません。
どの地域にも歴史があり、そこに住む人がいて、いろいろなことがあります。実際、いろいろな人もいますし、いろいろなこともあります。しかし、少なくとも、私が住んだ福岡県福岡市中央区の伊崎、福浜は住みやすくいいところでした。車がなくても大丈夫!
離れて丸2年経ちますが、主人も子どもも私もまた住んでみたい土地です。何でも話せて一生お付き合いのできる仲間も出来、福岡での思い出に支えられて今の我が家があります。
インターネット上の情報も必要ですが、一度ご自分の足でその土地を踏み、目で見て、地元の人に話を聞き、その土地の物を食べ、空気を肌で感じて住む土地を決める参考にしていただけたらと思います。
福岡へ住み始めた当初は、こんなにいい想い出になるとは思ってもみませんでした。
「遠くの親戚より、近くの他人」
とは、よく言ったものです。
友達同士でも、子どもを預けたり、預かったり、保育園へ一緒に送り迎えしあったり、夕飯を一緒に食べたり・・・。福岡は、支えあいが自然とできる人がたくさんいる地域でした。
自分だけでがんばりすぎず、公共の子育て制度をうまく活用したり、信頼できる人には助けてもらって助け合って、その時その時のベストを尽くせば次につながり、きっとよい方に進んでいくと実感しています。住み心地ってその人の心が決めることでもあると思います。必要なのは、少しの勇気です。
不安なこと、心配なことが出てきたら、転勤先での悩みは一人で抱えず、まずはご主人に相談し、ぜひ家族で楽しめるその土地の魅力を見つけて自分達流の楽しみ方を発見してみてください。あなたの転勤が少しでもポジティブに、そしてよい思い出になりますように!応援しています。