単身赴任とは？手当ての種類、住民票を移動しないメリットほか知っておくべき５項目

単身赴任とは労働者を配置転換することで人員配置を調整しながら、多くの仕事を経験させつつ、新しい風を職場に吹き込むシステムです。同時に人材の育成を図ったり、従業員の雇用を維持促進する目的で行われます。

単身赴任に関する手当の種類

単身赴任をするにあたっては、生活拠点が2箇所になることで少なからず経済的な負担が出てきます。それを補填する手当です。

引っ越しに伴う一時金

・引越し代金そのもの（引越し見積もりによる引越し代金の領収書に基づいて）

・単身赴任生活費　別居手当引越し手当とも赴任手当とも言われます。企業や公官庁によって呼び方は変わります。引越し代金とは別に支払われる新しい住居に必要な物品、ガス水道電気など準備金のことです。

月ごとに支払われる手当

・家賃補助　社宅料社宅寮とも言われます。住居を借りた家賃の一部を会社が出してくれる手当です。

・帰省手当　大体月1回の帰省金額が支給されます。新幹線料金か飛行機料金かなど細かな点は職場によって異なります。

単身赴任の住民票はどちらにおくべきか？

単身赴任の住民票は一般的に移さない方が生活がしやすいと言えるでしょう。その理由は生活の拠点が実家にある限り、選挙権、住民税、確定申告において元の居住地が基本となるからです。

移してしまうと住民税は二重払いの必要があります。家族の住んでいる居住地と赴任先の両方に支払わなくてなりません。

運転免許については住民票の移動を行わない場合、交通違反をしたときに呼び出しが元の住所になります。免許更新する場所も元の住所になります。免許更新時の葉書も元の住所に届きます。そのため仕事で車を頻繁に使う人にとっては住民票の移動は慎重に決めたほうがいいでしょう。

また健康診断を始めとした住民票に基づく赴任地のサービスなどは受けられない可能性があります。

そもそも実家に戻ることが少ない人にとっては住民票を移しておいた方が良い場合もあります。まとめると、以下。

住民票を移動しないメリット

・選挙権は元の住所にある
・住民税は元の住所で支払う（住民税を二重に支払う必要がない）
・住民票を移動する手続きの煩わしさがない
・確定申告を元の場所で行える

住民票を移動しないデメリット

・運転免許証の交通違反の呼び出しを始めとして、免許の申請、更新の手続きを単身赴任先で行えない
・赴任地の選挙に参加できない
・赴任地の健康診断など行政サービスが受けられない可能性がある

単身赴任の家電・家具家財についての考え方

今回だけでなく次回の転勤も考えなければいけない、しかも実家にはすべて揃っています。

単身赴任に必要な家電をレンタルしてくれる会社もあり、いろいろと便利になっています。ただ家電はレンタル料金が予想外に高くつきます。処分費用を考えても買ったほうが安くつきます。ただ手間はかかりません。購入かレンタルかは、赴任期間も考えて揃えるのが良いでしょう。

また新しく揃える家具、家財道具はできる限り抑えた方が良いのは言うまでもありません。

【単身赴任セット】
・冷蔵庫
・電子レンジ
・洗濯機
・掃除機
・炊飯器
の5点セットが保証付きで数万円という商品もあるほどです。
単身赴任用家電セット＞＞
単身赴任する期間を考慮しつつ、レンタルか購入か検討しましょう。

必要な家具必要な家電は、単身赴任先の生活にどれほど重きをおくかによってきます。極端な話、仕事は会社、家には寝に帰るだけというのであれば、何も必要はありません。しかしながら、不便過ぎては仕事にも差し障りが出てきますので、「必要最低限」「あったほうが良い家電」を挙げますので参考にして下さい(*・0・*)

ホントに必要最低限の家電

１，冷蔵庫
２，電子レンジ

メチャクチャ忙しい部に配置転換になり、家には寝に帰るだけという単身赴任生活でも、この3つさえあれば生活は回っていくお役立ち家電。言うまでもないことですが、冷蔵庫があれば冷たい飲み物が飲めるし食物も保存できます！レンジさえあれば、買ってきた惣菜やご飯を温めるのはもちろん、お湯も沸かせるし、数百円の専用容器を準備すればご飯も炊けます。
＞＞電子レンジご飯が炊ける調理器＞＞

※ちなみに電子レンジは東日本と西日本でヘルツ（Hz）数が違います。東日本は50ヘルツ、西日本は60ヘルツの電力が送電。境界付近にあたる長野、新潟では50Hzと60Hzが混在しているので住居が決まったら中部電力に確認する必要があります。ヘルツフリータイプは高価で大型、ファミリー用になります。
・単身赴任用電子レンジ東日本＞＞
・単身赴任用電子レンジ西日本＞＞

あったほうが良い家電

洗濯機：コインランドリーを使うのであれば不要

炊飯器：コンビニご飯・お弁当で大丈夫な方には不要

電気ケトル：やかんで沸かすのが苦にならない方には不要

テレビ：情報源や生活の癒やしとして必要ない方には不要

掃除機：掃除をしない、ほうきで掃けばそれで良い方には不要

扇風機：エアコン設置、もしくは風通しの良い住まいなら不要

衣類乾燥機：日当たりや、せんたくもの洗濯物を干す時間が気になる方には必要

照明器具：部屋に備え付けてない場合には必要

エアコン：体調管理のために熱帯夜がある地域には必要

食事に関しては、こだわればキリがありません。しかし冷蔵庫さえあれば、後は外食でなんとでもなると言うもの。現在は、外食を始めとしてコンビニ弁当、レトルト食品、レンジ食品など食生活に関しては本当に便利です。また洗濯物にしても、近くにコインランドリーがあれば、必ずしも洗濯機を必要としない生活も可能です。

コインランドリーは使ったことがないと抵抗があるかもしれません。最近はタワーマンションでベランダに干せない規則があることも手伝って、急速に街角のあちこちに出店しています。ただ単身赴任で生活のすべてを自分で回すと洗濯物は後回しになりがちです。

そこで役立つのが宅配クリーニング。下着以外の一般的な衣類は、全て丸投げできて便利です。宅配便で洗濯物を出すだけ！
ワイシャツ、背広、作業着、ズボンなど、まとめて宅急便で出せば指定の時間に届けてくれます。仕上がりも予想以上。宅配クリーニングに依頼すると洗濯の時間が完璧にカットできるので、効率よく生活が回ります。
50%OFFで宅配クリーニングが試せる＞＞

下着や靴下だけ週末にまとめて洗い、それ以外衣類は宅配クリーニングに依頼するという使い分けをしてもいいでしょう。必ずしも自分で洗濯機で洗うと決める必要はありません。

単身赴任準備品リスト

転勤の辞令が降りてから、帯同しないという結論を出し赴任へ向かうまでの期間はあまりにも短すぎます。忘れてはならない必要最低限のチェックリストを衣食住に大別して作成しました。ご参考までに。

衣類

□スーツなど仕事着　2着
□Yシャツ　　　　　 5枚
□下着・靴下 3セット
□部屋着　　　　　　1セット

食事

□箸・フォーク・スプーン
□カップ
□どんぶり
□皿
□フライパン
□鍋
□包丁・まな板・ハサミ
□中性洗剤・スポンジ

住環境

□洗顔料
□シャンプーなどヘアケア用品
□ボディソープ
□歯ブラシ・歯磨き粉
□カミソリ
□タオル・バスタオル

□寝具一式
□照明器具
□カーテン
□ティッシュ・トイレットペーパー
□洗濯洗剤・洗濯バサミ・ハンガー

コンビニや通販で何もかも揃いますが、すぐ生活をするにあたって「ないと困る！」ものをピックアップしました。

単身赴任の住居は1ROOM～2DKあたりがおすすめ。

単身赴任になる理由

単身赴任になるには、相応の理由があります。

子供の受験

中学生、高校生のいる場合、高校進学大学日進学を控えていると赴任先の地域の内申換算が変わることもあり、子供の受験を理由とした単身赴任が最も多い。

親の介護

自分の親もしくはパートナーの親が介護が必要な場合、そばを離れることができず単身赴任となる。

持ち家の購入

すでに持ち家を購入しているので、他の地域場所で暮らす心構えが家族にできず、単身赴任となる。

ペットを飼っている

赴任先が賃貸になりペットを飼うことができないので、家族同様となったペットを処分することができず、単身赴任となる。

配偶者の仕事

配偶者が仕事をしていてその都合でついていくことができない。

病気があり専門の医師にかかっている家族がいる

新たな病院を紹介してもらえない、もしくはそれだけの技術を伴う医師がいない場合、単身赴任となる。

当然のことながら理由は1つではなく複数のこともあるのですが、生活の中で何に重きを置くかによってに単身赴任か否かを決定するわけことになるわけです。

単身赴任となると、住居水道電気ガス代などの光熱費といった生活基盤の部分で費用が倍かかることになり、会社からの補助だけでは足りません。ランニングコストも含めて持ち出しになることがほとんど。

転勤族には避けることのできない赴任先への辞令。上記のような様々な事情により考慮してもらえることもありますが、基本的には赴任地へ赴かなければいけないのが宮仕えの辛いところ。また転勤を断ると言うのは昇進をあきらめると言うことにもつながりかねません。職場での評価を含めて、転勤の辞令が出たならば従うのが使命と考えるのが一般的です。家族はできる限り一緒に暮らしたほうがいいのは言うまでもありません。しかし、それぞれの事情により単身赴任にならざるを得ない場合、こちらのページが、少しでも快適な生活を送るための一助になれば幸いです。